商業科にニーズがない!?その3

8月末の名古屋市教育委員会(以下、市教委)が発表した「魅力ある市立高等学校づくり推進基本計画案(第2次)」 (案)の中で若宮を閉校とする理由の1つに「商業科のニーズの低下」がありますが、本当にニーズはないのでしょうか? 

今日は、地域社会からのニーズについて考えてみます。

若宮商業高校は、天白区古川町に位置しています。卒業後、社会に即貢献できる生徒を育成する、その商業教育により、これまでに52年間、卒業生を送り出してきた学校です。

若宮商業は地域に愛される学校を目指し、さまざまな活動を行っています。地域の皆さまとの交流活動(「野並元気まつり」等でのバトン部・吹奏楽部によるパフォーマンスや、商品開発研究会による、和菓子店とタイアップしての創作和菓子の企画・販売、また吹奏楽部による介護施設での演奏会など)で、実際に若宮の生徒の活動を目にした方も多くみえると思います。 このような活動の中で地域との交流を深め、地道にそのニーズに応えてきたのが若宮商業ではないでしょうか?

そして、このような活動は若宮商業だけに限りません。各地の商業高校は商品開発やサービスの提供などで地域社会と交流を深め、地域経済の活性化に努めようとする様子が新聞記事などで紹介されています。

全国的には商業科のニーズ低下が指摘されていますが、愛知県下では商業高校の果たす役割は大きいのではないでしょうか?皆さんは、どのように思いますか?(おわり)


若宮を守る会|若宮商業高校の存続を求める有志の会

「若宮を守る会」とは、若宮商業高等学校(若宮商業)の存続を求め、同窓会、保護者、地域の有志で構成された会です。 2017年、名古屋市教育委員会は「魅力ある市立高等学校づくり推進基本計画案(第2次)」 (2022年度末に若宮商業を閉校)(案)を発表、私達はこの閉校計画に反対する活動を行い、2018年市教委は方針転換し、2024年度に若宮商業高等学校は高等特別支援学校と併設することになりました。