【名古屋市立若宮商業高校 存続署名 ご協力へのお礼 および 現状報告(主に1月以降)】
日頃は、若宮存続署名へご理解・ご協力いただき、ありがとうございます。
昨年9月の閉校提案から、教育長の「(計画を)いったん立ち止まる」発言、その翌日の「撤回とは言っていない」発言と、二転三転する中で、保護者も同窓会・卒業生も声を上げました。説明会や守る会結成集会では、学校があり続けてほしい思いをもつ方々の、切実な願いの声が続出しました。その結果、有識者による懇談会が11,12,2月と三回開かれて、今にいたります。
今年に入り、若宮商業に毎年求人を下さるY社さんから、「関連企業や取引先の企業に、声をかけるから、署名用紙をもっと下さい」とありがたいお言葉をいただきました。署名活動を行っていると、思うようにいかない時、なかなか署名していただけない時もありますが、予想外の方面から温かい声をかけていただくことや、大量の署名が突然届けられることもあります。目に見える、また目に見えない人と人とのつながりや、若宮商業高校という学校と人とのつながりを強く感じます。このような体験を栄養源にして、存続活動に今後も取り組んでいきたいと考えています。
12月には、若宮のデザインコースの生徒さんが和紙に装飾・彩色をほどこし、暗闇で美しく光るよう作り上げた行灯(あんどん)を展示する「和紙あかり展」が、原駅の市民ギャラリーで開催されたのに合わせ、署名活動を行いました。駅の施設内では署名活動が行えない制約もあり、入り口付近で、寒い中での活動となりましたが、目の前のできることを一つ一つやっていくことが大切だ、と自分(たち)に言いきかせ、活動を続けています。
そして2/14には、皆さまからお預かりした署名48,530筆(個人署名48,217筆、団体署名213筆)を、河村たかし名古屋市長に直接手渡ししました。若宮の生徒さんにも同行いただき、本当に心強く、ありがたく感じました。河村市長から「しっかりやっていただければ道は開ける。しっかり戦ってちょう」と、逆に激励を受ける場面もありましたが、皆さまの思いや願いを、心をこめて伝えてきました。
2/18、同窓会が出していた公開質問状(再)に対する、教育委員会の回答がありました。多くは以前からの主張の繰り返しでしたが、閉校の方向とは異なる、例えば「商業科の改革」といったことばが見られ、やや表現がゆるやかになった印象を受けました。
2/19には、有識者による懇談会(第3回目)が開かれました。ありがたいことに、若宮の生徒さんも3名、傍聴に来てくださいました。自分の学校の今後を思う生徒の皆さんのお気持ちは、必ずや、会議参加者の心に伝わったことと思います。事実、そこでは教育委員会が当初に提出した閉校案はまったく話題に上らず、他校との統合案や、特別支援学校との併設案など、若宮の存続につながる意見で満ちていました。今後、教育委員会はこの懇談会の話し合いを尊重して計画を再検討し、予定ではこの3月中に再提案を出すこととなっています。
もうすぐ高校入試があります。愛知県には公立商業高校が10校ありますが、現時点で若宮商業は、第一志望倍率が1.15倍(1位)、合計志望倍率が2.38倍(2位)となっています。まだ閉校計画が完全には撤回されていないのに多くの中学生の皆さんが若宮を選んでくださったことを示すこのデータを受けて、教育委員会の方々には、若宮商業のニーズの高さを認めていただき、公平・公正な判断を下していただきたい、と、私たちは切に願います。
最後に。私たち「守る会」の活動の根底にあるのは、やはり、「すべての子どもたちに保障されるべき公教育の場で「学校のリストラ」が行われるさまを見たくないし、大人として子どもたちに見せたくない」との一念です。今後も、皆さんのお力添えをいただきながら活動していきたいと思います。ご協力をお願いすることもあると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。このお礼と報告が、より多くの人々に読んでいただけることを願い、結びとします。
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