【先日(11/26)行われた市教委主催閉校計画説明会について(その2)】

11月26日に行われた名古屋市教育委員会(以下、市教委)主催閉校計画説明会の様子についてまとめました。市教委説明部分と質疑応答部分の2回にわけてお伝えします。


本日は質疑応答部分をお伝えします。

同窓生、保護者、一般参加者から以下のような質問・意見が出されました。

  ・緑区は人口が増えている。普通科併設にする考えはないのか。

  ・財源がないから閉校なのか。財源の問題がクリアできたら回避できるのか。

  ・財政なのか、ニーズなのかはっきりしてほしい。希望調査では定員を超えている。

  ・名古屋市は少子化に力を入れているのではないのか。市教委はこれに否定的な認識な

   のか。子育てをしにくい環境をつくっている。

  ・27,000の署名、27,000とおりの思い。当事者たちの関わる数字と違う数値で議論がさ

   れている。現場の声を大事にしてほしい。

  ・1学級40人がそもそも多すぎる。

  ・「立ち止まって考える」とは?有識者懇はアリバイ作りではないか。

  ・結論ありきで進めていないか。

  ・統合や合併など、代わりの案を考えてほしい。

  ・若宮跡地は特別支援学校に最適なんですね?

  ・「立ち止まっている」ならば「白紙撤回」とビシッと言ってほしい。

  ・決定権者がいない説明会では納得できない。

市教委からは以下のような回答がありました。

  ・少子高齢化で税金の収支も変わる。未来に負債は残せない。

  ・財源だけではなく、人口・ニーズも考えている。

  ・限られた予算を有効に活用していきたい。

  ・有識者懇についてはできることとできないことがあるので、またお知らせする。

  ・有識者懇が「立ち止まって考える」にあたる。

  ・有識者懇は忌憚なく意見を述べてもらい、それらを今後に生かしたい。

  ・有識者懇で出た意見は尊重するつもり。誠意をもって対応する。

  ・高等特別支援学校をつくることと若宮閉校は直結ではない。


2時間ほど質疑応答を行い、予定時刻を大幅に超過したため、議論を途中で終了するに至りました。


今のところ、市教委が市民向けに説明会を行う予定は今後ありません。有識者懇は12月25日に第2回、年明けに第3回が予定されていますが、それで十分に検討したことになるのでしょうか。今後、このような方法で学校統廃合が進められれば、市民の理解は得られないのではないかと考えます。市教委には慎重な検討と判断をお願いしたいところです。

若宮を守る会|若宮商業高校の存続を求める有志の会

「若宮を守る会」とは、若宮商業高等学校(若宮商業)の存続を求め、同窓会、保護者、地域の有志で構成された会です。 2017年、名古屋市教育委員会は「魅力ある市立高等学校づくり推進基本計画案(第2次)」 (2022年度末に若宮商業を閉校)(案)を発表、私達はこの閉校計画に反対する活動を行い、2018年市教委は方針転換し、2024年度に若宮商業高等学校は高等特別支援学校と併設することになりました。