【(拡散希望)署名協力のお礼】

2018/02/06


若宮商業閉校提案問題に関心をもってくださった皆様へ


名古屋市立若宮商業高校 存続署名 ご協力へのお礼 および 現状報告(第三回)


名古屋市立若宮商業高校PTA会長 柴田 里美

(「若宮を守る会」代表)

  

 昨年は、若宮商業高校存続署名へご理解・ご協力いただき、ありがとうございました。2/7時点での個人署名筆数は、47,776筆となり、団体(企業など)署名筆数は、208筆となっており、現在も増え続けています。お預りした署名につきましては、2/14に市役所本庁で、河村たかし市長に直接手渡しできることになりました。皆様の思いをしっかり伝えてきたいと思っております。

1/27には、本校のデザインコースの生徒が和紙に装飾・彩色をほどこし、暗闇で美しく光るよう作り上げた行灯(あんどん)を展示する「和紙あかり展」が原駅の市民ギャラリーで開催されたのに合わせ、署名活動を行いました。駅の施設内では署名活動が行えない制約もあり、入り口付近での活動となり、また寒い中での署名活動となりましたが、今回の存続活動のためには、目の前のできることを一つ一つやっていくことが大切だと考え、取り組んでいます。

1月にも、若宮商業に毎年求人を下さるY社さんから、「関連企業や取引先の企業に、声をかけるから、署名用紙をもっと下さい」とありがたいお言葉をいただきました。署名活動を行っていると、思うようにいかない時、なかなか署名していただけない時もありますが、予想外の方面から温かい声をかけていただくことや、大量の署名が突然届けられることもあり、目に見える、また目に見えない人と人とのつながりや、若宮商業高校という学校と人とのつながりを感じることも多くあります。このような体験を栄養源にして、存続活動に今後も取り組んでいきたいと考えています。

私たち「若宮を守る会」や同窓会の声を受け、名古屋市教育委員会は、外部の有識者をメンバーに迎えた「魅力ある市立高等学校づくり懇談会」を開催しています。第一回が11/22、第二回が12/24に行われ、私たちは傍聴の形で参加しました。第三回は2/19に開催されます。会の中では、ニーズや施設への言及から、閉校寄りの意見も出ましたが、それに反駁する意見も多く、また閉校という形でない新しいあり方への意見も多く出されました。現時点で若宮商業を志望する中学生は、第一志望数で定員を上回っており、愛知県の11校ある公立商業高校の中で、志望倍率の高さが第1位となっています。このデータの分析については、教育委員会が持ち帰って検討する「宿題」になっていますが、教育委員会の方々には、この統計事実(数)、ニーズの高さを、ぜひフラットな目で見ていただき、客観的で公正な判断を下していただきたいと、私たちは切に願っています。

ただ、教育委員会のご対応には、疑念もあります。というのも、同窓会が11/16に教育委員会に「公開質問状」を送付したのですが、11/26に開催された「同窓会・一般向け閉校提案説明会」では、口頭での返答にとどまり、またその内容もきわめて抽象的・不十分でした。中にはわざと回答を避けたのではないかと思われる箇所もあったため、同窓会は、12/20に、「再質問状」を提出し、文書で1/19までに回答してもらうよう伝達しました。しかし、2/6現在、まだ回答は届いていません。一か月間の回答期間を設け、検討時間は十分あったことと思います。教育委員会の担当の方からは、回答が遅れる旨の電話連絡があったとのことですが、仕事の合間に時間をやりくりして署名活動や質問状作成にあたっている私たち「守る会」や同窓会としては、今回の教育委員会のご対応が不誠実なものに映ってしまいます。今後の真摯なご対応を切に望みます。

愚痴めいた内容になってしまいましたが、私たちの根底にあるのは、やはり、「すべての子どもたちに保障されるべき公教育の場で「学校のリストラ」が行われるさまを見たくない、保護者として子どもたちに見せたくない」との一念です。今後も、市立高校PTAの皆様のお力添えをいただき、またともに連帯しながら活動していきたいと思います。またご協力をお願いすることもあるかと存じますが、どうぞよろしくお願いいたします。部数の関係上、この文を直接お届けできない方もみえると思いますが、どうぞよろしくお伝えください。

(追記)もし関心を持っていただける方がみえましたら、「若宮を守る会」ホームページを見ていただき、また、「若宮を守る会」twitterFacebookのフォローにご協力いただければありがたいです。

若宮を守る会|若宮商業高校の存続を求める有志の会

「若宮を守る会」とは、若宮商業高等学校(若宮商業)の存続を求め、同窓会、保護者、地域の有志で構成された会です。 2017年、名古屋市教育委員会は「魅力ある市立高等学校づくり推進基本計画案(第2次)」 (2022年度末に若宮商業を閉校)(案)を発表、私達はこの閉校計画に反対する活動を行い、2018年市教委は方針転換し、2024年度に若宮商業高等学校は高等特別支援学校と併設することになりました。